東京地裁 第1回証人尋問 619法廷 2008.9.16 13:15〜16:45

みちのぶ

「名ばかり管理職」についてはファーストフードのチェーンなどのことがマスコミにも報道されました。実際には管理職としての権限を持っていない、それなりの待遇も受けていないのに、名目上管理職だからということで残業代が支払われないという問題です。

この裁判も、それらと同様に残業代の支払を求める訴えを起こした民事訴訟ですが、飲食業・小売業等と異なる点があります。原告は自分の会社の中ではなく、客先に常駐して仕事をしています。会社の組織体系とは別に、現場のチームの指揮系統が存在します。この複雑な仕組みが偽装請負に相当する実態を生じているのではないかと思われる証言が審議の中で出てきました。

IT業界の実態をよくあわらす例として、この日の審議の内容をレポートします。

ここでレポートしました裁判について、 2009年3月9日 東京地裁判決で「名ばかり管理職」の実態が認められ、残業代計4,500万円の支払いが命じられました。会社側は控訴するそうです。
マスコミの報道など詳細は東和支部掲示板 http://www.union-net.or.jp/towa/bbs2/ などをご参照ください。
2009年7月22日、東和システム支部争議支援共闘会議が発足し、Webサイトを開設しました http://www.union-net.or.jp/towasogi/ 。この争議の今後の経過はこちらのサイトをご参照ください。

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