便器のフタ
洋式便器にはフタが付いている。ニオイを閉じこめるため、あるいは見た目を美しくする飾りとしての役割を持っているが、現在の水洗式では無ければ無いでも特に困らないもの。そんなフタは別の使われ方もしていた。
現在のような便器が生まれる以前、ヨーロッパでは木箱や壺に便を溜めてフタをし、女性は主に鏡台(化粧台)の側に置いていた。やがて化粧道具と便用の箱を浴室に持ち込むようになったのが、現在のバス・トイレ一体型の始まりと言われている。そして便器のフタは、化粧時の椅子として使われるようになった。
またこのフタはカーテンと同様、入浴時にトイレとは空間を別にするための仕切りであり、体を洗う時に座る椅子としても機能する。本来そういう目的で存在するフタだから、公衆便所ではフタがついていないことも多い。


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