ちゃかす
マジメなことを冗談ぽくしたり、冗談にかこつけてごまかすことを「ちゃかす」という。漢字で「茶化す」と書くこともあるが、これは借字。他にも「ちゃ」のつく言葉には似たような意味があるが飲み物のお茶とは関係なく、芝居用語で笑わせる場面のこと「ちゃり場」から生まれたもの。
江戸時代の初期に初演された人形浄瑠璃「和田合戦女舞鶴」の中に「阿闍梨場(あじゃりば)」という題のこっけいな場面があり、評判になった。それ以来、どの芝居でも笑いを取る場面を「あじゃり場」「ちゃり場」と呼ぶようになった。やがて一般でもこの言葉が使われ「茶利」という当て字も生まれた。さらに「ちゃ」のつく言葉が次々に登場するのである。
茶化す、茶目っ気、おちゃらける、ちゃちゃを入れる、ちゃらんぽらん、ちゃらちゃらする、なども「ちゃり場」から生まれた言葉。また、あり合わせの小道具を使って笑わせる座興を「茶番劇」、茶番を演じる人を「茶番師」という。練習や経験を積まなければ笑わせることが出来なかったため、茶番としてのストーリーが冴えない状態をさす「無茶苦茶」「滅茶苦茶」という言葉もここから生まれたと言われている。


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