| 振り分け |
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江戸時代、庶民の旅の装備といえば、竹や柳で編んだ行李(こうり)という箱2つを手拭いや紐で繋いだものを肩にかけ、一方に笠をつける、あるいは杖と一緒に笠を持つ「振り分け」などと呼ばれるスタイル。長期間の歩き旅、荷物は少なくなければいけなかったが、あの箱には何が入っていたのか。
旅の目的や道程によって違いはあるものの、一般的には携帯用筆記具一式、携帯用の燭台、ロウソク、火打ち道具、小刀、薬、櫛と鏡と髪油、手拭い。寝る時には行李に貴重品を入れ、行李を枕とすることで盗難から守っていた。 宿場間を旅する限り、他に必要なものはほとんど旅先で借りる、あるいは買えば十分だった。こういった旅の荷物の要・不要は、旅がブームとなった江戸時代には「旅行用心集」などのガイドブックで紹介され、ある程度定番の荷物というものが出来上がっていたという。 |