はなむけ
はなむけ。誰かの別れや門出、旅立ちに際して、祝いや激励の意味を込めて贈られる金品、挨拶のこと。はなむけの言葉を贈る…というふうに使われるが、はなむけの「はな」は花ではなく鼻である。
現在はなむけは「餞」や「贐」と書くが、元々は「鼻向け」。馬の鼻向けという言葉が由来となっている。昔は旅に出る時や娘が嫁入りする時、乗る馬の鼻を行くべき方向に向けて安全祈願、門出の祝いとする習慣があった。同時に贈られた物も、はなむけと呼ばれるようになったのである。
似たような言葉に手向け(たむけ)というのがある。これは文字通り手を差し出す、贈る、供えるという意味だが、旅の道中で安全を祈って道祖神に供え物をした、手向けたことから「峠(とうげ)」の読みの由来とされている。


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