筆跡鑑定人
筆跡鑑定人とは、書類を書いた人が本人かどうかを鑑定する仕事。刑事ドラマなどでも、遺言状の絡んだものではたいてい出てくる。他にも活躍の場は多彩なものの、最近ではやはり遺言状がらみのものが多い。遺産を少しでも多く得ようとする人があとを絶たず、偽造は一向に無くならない。
鑑定の根拠になるのは、本人が字を書くときの癖。数字、カタカナ、記号を含めたあらゆる書き文字の長さや角度、右上がり左上がりなどあらゆる癖をチェックした上で鑑定する。偽造遺言状も、最初のうちは本人に似せようと努力するが、書き進むうちに自分自身の字になってしまうらしい。100文字のうち97文字が似ていても、偽造の個所が3箇所あれば決定的な証拠となりうるそうだ。ちなみに、意外だが筆跡鑑定人は国家資格ではない。ただ、いい加減な仕事をすれば、二度と仕事は来ないシビアな世界。
これと名前がよく似ているが「筆跡診断士」というのもある。これは、企業の人事部などからの依頼で、書類に書いた文字から社員などの人事判断の材料を作成する。「書は人なり」で、無意識に書いている文字から、その人の金運・職業運・人間関係・性格などを推測する。有名なものだと、口という文字のコーナーを角ばって書く人は、ルールを守らないと気がすまない、丸く書く人は想像力やアイデアにあふれる。前者は銀行員や警備員に多く、後者はマスコミ関係者に多いのだとか。


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