| 火打ちで清め |
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火打石、昔からある火を起こすための道具。火打石自体は珍しいものではなく、ライターに使われているフリントという石がそれ。フリントに凹凸のある金属の歯車を擦り当てて火花を出す方法は火打石そのもの。
火打石にはフリントも含め石英系の石がよく使われる。火打石の鋭い角を使って鋼鉄の火打金・火打鎌を強く打ち削り、溶けた火打金が小さな火花となる。これをガマなど植物の茎を炭化させた「火口(ほくち)」へ、さらに木片などに移し火を大きくしていく。 時代劇では出掛ける人に肩越しに火打石を打つシーンが出てくる。火打石から出る火花「切り火」は、生まれたばかりの穢れのない火。厄を落とし身を清めるものと考えられているから。人だけでなく場を清める時にも使われる。大工や芸者、落語家などでは今でも続いている習慣である。 |