時価の使い道
寿司屋に限ったことではないが「時価」と書いてあるメニューは、よほど懐に余裕が無い限り頼みづらいもの。時価というだけで高級品というイメージがあるが、この不透明な料金設定の本性は?
一番の理由は魚介類の価格の変動。季節を通じて水揚げ量が一定しているものや、冷凍技術の発達しているもの(冷凍マグロ)なら価格を決められるが、生マグロやウニ等は季節のせいだけでなく毎日価格が大きく変動する。時価が必ずしも高いわけではなく、他のネタと同じ、あるいはそれ以下の場合もある。
では何故毎日価格を書き換えないのか。この辺りは昔からの寿司屋の習慣が深く根付いている部分で、元々寿司屋に値段表示はなく、常連客が適当に頼む、あるいは寿司屋側が適当に見繕い、支払いも「大体これぐらい」というスタイル、店側も客の懐具合をわかっていたのである。やがて色々な客が出入りするようになると「透明性」という観点から値段が提示されたが、一部に時価も残ったというわけ。勘定の際の帳尻合わせなどにも使われる。


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