人工イクラ
日本のコピー食品技術は世界的にも有名だが、その中でも本物と同じぐらい、あるいはそれ以上に浸透しているものに「人工イクラ」がある。本物のイクラは高価で鮮度維持が難しいが、人工イクラなら安価で粒も揃っていて、扱いが容易。回転寿司や駅弁、スーパーの惣菜など安い商品のほとんどが人工イクラ使用という。
中身はサラダ油。ニンジンから抽出した色素で着色している。これと、寒天、アルギン酸ナトリウムを一緒に塩化カルシウム溶液に垂らすと、外側に皮膜が出来て、サラダ油を封じ込めることが出来るのである。あとは海草から抽出した成分で、それっぽい味や匂いをつければ完成。最近では学校での理科の実験課題としても使われている。
本物のイクラは庶民には食する機会が少ないぶん、味や匂いでニセモノと見抜くのは難しいぐらいにそっくり。見分け方はお湯をかけると白く濁る方が本物、という方法。タンパク質が変色するためである。ちなみに人工イクラの技術を発明したのは日本カーバイド工業という化学工業の会社。接着剤の研究過程で、小さいカプセルを作ろうとしている時に偶然出来たもの。


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