決闘罪
今の刑法に「決闘罪」なる罪があるのをご存知だろうか。決闘なんて時代劇の話、と思うかもしれないが、実はこの罪、今でも十分活用されている。刑法には「決闘罪ニ関スル件」というものがあり、なんだかずいぶんクラシックな感じのある法律だと思えば、なんと1889(明治22)年に制定された法律なのである。
内容はといえば想像がつくだろうが、決闘を挑んだもの、またはそれに応じたものを罰する内容で、どうやら当時はまだ「仇討ちは罪ではない」という江戸時代の風潮が残っていたため、これを戒めるために制定されたとか。仇討ちなんてものが消えていった後もなぜかこの罪は残っていてホコリをかぶっていたのだが...。
ところが最近になって警察はあることに気付いたのだ。決闘罪では、実際の傷害に及ばなくとも、決闘を挑んだもの、受けた者、そしてそれに立ち会った立会人までも処罰できるのである。簡単に言えば、暴走族や暴力団の「タイマン」を取り締まることが出来るのだ。もちろん制定当時はそんな目的のために作ったのではないが、ある意味「法の穴」である。


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