一瞬で曇りガラス
高級住宅やホテル、会社の会議室で使われているガラス。最近、ピッとスイッチを押すだけで、透明なガラスが一瞬で曇りガラスになって、向こう側が見えなくなるハイテクなガラスがある。一体どういう仕組みなのだろう。
パソコンの画面やデジタル時計の表示で使われる「液晶」。液晶とは液体結晶のことで、文字通り液体と結晶の中間的な物質。この分子は電圧をかけると、分子の並び方が変化するため、意図した形に電圧をかければ、ディスプレーにそれが表示される。ハイテク曇りガラスに使われているのも、液晶。ただ通常のものは、製造過程が複雑で、大画面だと耐久性が落ちる。
そこで「高分子結晶」というものが使われている。ポリマーという溶液に液晶入りカプセルを分散させ、2枚の透明導電フィルムの間に塗る。塗るだけだから、面積が広くても比較的簡単に出来る。この「高分子液晶シート」をガラスの間に挟むと完成。普段は液晶が不規則に並んでいるため、光を散乱、曇りガラスの状態。電圧を加えると、規則正しく並ぶため、光が直進、透明になるというわけ。ガラスの間に挟みこんでいるから、耐久性もある。


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