ミイラ取り
人を連れ戻しに行った者が相手方にとどまり帰ってこない、説得しに行って逆に説得されてしまうことを「ミイラ取りがミイラになる」と表現する。ではそもそも「ミイラ取り」とはどんな人?ミイラ収集家?
ミイラの近くにある宝飾品目当ての盗掘というのもあるが、この言葉の由来となっているのはミイラ自体の盗掘をする人のこと。防腐処理用のミルラ(没薬)など多くの薬を使って作られたミイラは、15〜17世紀頃のヨーロッパでは万能薬として人気があった。それゆえミイラの盗掘が後を絶たず、また現場の事故で帰ってこない人も多かったのである。
江戸時代、この薬やミイラ取りの話は日本にも入ってきた。ミイラ取りがミイラになるという表現は、何日も遊郭に泊まっている人を連れ戻しに行った人が一緒にハマってしまう、という状況を表すものとして流行したという。


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