オジサンのつぶやき
   【夏の日の騒音】

近年特に夏になるとやけに騒がしい音がはびこっていると思いませんか?
そう、駅の階段で、それも下り階段でそれは活発化するのです。
それは一体何なのでしょう?
もちろんお分かりですよね、あの足より小さい「サンダル」の音です。
持ち主の特徴は、・・・・
ヴィトンのショルダー肩にかけキャミソールにノースリーブの重ね着。
左手に携帯電話、右手はヘッドホンステレオのスウィッチ、
頭は茶と金まだら髪、そして生足に「サンダル」
オジサンにとっては最悪の組合わせ。まさに「悪の枢軸」
何しろ彼女たちの階段を降りる時の醸し出す騒音のすさまじいこと。
千鳥足の酔っ払いの目を覚ますにはこれ以上の物はない。
覚束ない足取りのお年寄りの寿命を縮めかねない。
せめて踵が固定されていればもう少し音は小さくなるのだが、残念ながら
彼女たちは自分の発する音に酔いしれているのか、はたまた全く鈍感なのか。
・・・・・・・・・・。
ある日の土曜日。
バスの終点で急いで降りようとした「最悪の組合わせ」のお嬢さんが突然
宙を舞ってバスのステップから外に落ちてしまった。
本人は一体何が起こったのかしばらくは分からない状態で地面にうずくまっていた。
よく見るとそのお嬢さんの後ろからバスのステップを降りようとした若者の靴が
しっかりと「サンダル」のかかと部分を踏んでいたのだ。
その後2人の間にどのような会話が交わされたかはオジサンは知らない。
しかし、彼らの脇を通りながらオジサンの心にはなぜか「爽やか」な風が吹いていた。

<2002.9.15>



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