ニトロの効果
ニトログリセリンと言えば、強力な爆薬のイメージ。これを原料に安全性を高めたのが、アルフレッド・ノーベルの発明したダイナマイト。ノーベル賞は、彼がその時に得た巨万の富によって、設立されたもの。ところで、ニトログリセリンといえば狭心症の発作を押さえる薬、略称「ニトロ」としても有名。そんなものを体の中に入れても大丈夫なのは、濃度が低いかららしい。
ニトログリセリンは体内では爆発せずに静脈や動脈を拡張させる程度の効果がある。狭心症はもともと心筋の虚血による酸素不足から起こるものだから、静脈を拡張する事によって、心臓に戻る血液量が減り、血圧が下がる。動脈を拡張することによって、心臓が使うエネルギーが減り負担が軽くなる。心臓を取り巻く冠状動脈も広がり、心臓へ送られる酸素量も増える、というわけである。
で、気になるのはどうやって発見したのか。爆薬をいきなり服用してみる人は当然いない。これは、爆薬工場で働く狭心症患者には、発作が少なく、しかも、工場が休みの日には発作が起こる…つまり、爆薬工場には、狭心症の発作を抑えるものがある、というのを発見したわけ。ちなみに、あのノーベルも晩年はニトロを使用したとか、拒否したとか…。


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