重い球
野球の解説でよく聞く「重い球」と「軽い球」。当然球自体には規格があって、砲丸やら風船のようになるわけではない。多少の違いはあっても、明確に差が出る程ではない。この表現は打者にとっての「手応え」で、いろいろな原因があるが、一番の要因は「球のスピン(回転)」にあると言われる。
球の握り方や投手の投球フォームによって、スピン数は違う。スピンの多い球ならば、打者はそれを生かして簡単に遠く飛ばすことが出来るのに対して、スピンの少ない球は、それが出来ないからパワーだけで飛ばさなければならない。だから、スピンが多い=軽い球、スピンが少ない=重い球と考えられる。
ところが、別の考えもある。スピンが多ければ球の持つ力学的エネルギーが大きく打った時に重く感じるし、スピンが多いということは伸びのある球、つまり減速率が小さいで、打者はタイミングが遅れてバットの芯を外し、重く感じる、つまりスピンが多い=重い球、スピンが少ない=軽い球という具合にさきほどとは正反対の結論になってしまう。
スピンによって手応えが違うのは確かなのだが、同じスピードでもスピンの方向や球種、バットのスイングスピードなどによって、総合的に出た球の特徴を打者が手応えによって感じるものゆえ、誰もが納得する答え、というのはまだ出ていないのが事実らしい。


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