女形とおやま
日本の伝統芸能「歌舞伎」は、江戸時代の初めの頃、出雲の阿国(女性)により京都で演じられた踊りがルーツと言われる。その後「女性の踊りは風紀を乱す」という理由で禁止され、男性のみの世界になったため、歌舞伎の中で女性役を演じる「女形」という役が生まれた。
「女形」は「おんながた」とも読むが「おやま」と読むこともある。なぜこんな変な読み方をするのか。これは、江戸初期に、操り人形劇の女形歌舞伎で活躍した小山(おやま)次郎三郎という人の名前に由来する。
小山次郎三郎は、操り人形の名手で、特に女人形の演技においては、まるで生きているかのように、また本物の女性のしぐさを思わせるほどのもので、大評判となる。後に女形歌舞伎は上方でも人気が出て、その女形を「おやま」の名前で呼ぶようになった、というわけである。


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