| ロードショー |
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映画の宣伝文句「全国一斉ロードショー」。よく聞くこの言葉、実はロードショーの本当の意味から考えると、矛盾していることにお気付きだろうか。そもそもロードショーという言葉の意味は「特定の劇場で行う映画の独占封切興行」となっている。ほかの地方でも同じ映画を同じ上映するのだから、独占とは言えないのである。
本来の意味でのロードショーはアメリカでは今でもよくあること。それが実はほんの少し前までは本当の意味でのロードショーが日本でも使われていた。当時の新作映画は、まず東京ピカデリーや有楽座といった大都市の有名な映画館で公開した後に、地方にまわるという上映形式をとっていたから。 1970年代になると、やたらと大作が増え、そうしたメジャー映画はブロックブッキングという形で何月何日から全国一斉公開するという方式になり現在に至っている。それにつれて、ロードショーという言葉自体も完全に意味を変えて使われるようになり、今では全国一斉にはじまる封切のことをロードショーというのである。 ちなみに、最近注目されている単館上映は、評判がよければその後別の映画館で上映されることがある。本当はこっちがロードショーなのだが、マイナー映画のほとんどが「ロードショー」形式というのもなんだか皮肉な話である。 |