2つのローマ字
日本語はその発音をアルファベット表記することができる。(ローマ字表記)もちろん、中国語などの言語もアルファベット表記をすることができる。では、例として「シャ、シュ、ショ」、これらをローマ字で表記するとどうなるだろうか。おそらく、「SYA,SYU,SYO」と書く人と「SHA,SHU,SHO」と書く人、2通りに分かれるのではないだろうか。
小学校では前者のような「訓令式」を習うが、その他の場所では、後者のような「ヘボン式」を使っているのがほとんど。訓令式は、国立国会図書館や一部の図書館の蔵書目録、海上保安庁水路部が作る海図ぐらい。他ではあまり見かけない。訓令式は戦前に標準化されたものなのだが、戦後GHQが英語の読みに近いヘボン式を使うよう強く要求した。
ちなみに日本では昭和29年の内閣告示で、訓令式をメインとし、ヘボン式は「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改め難い事情にある場合に限り、差し支えない」と、併用を認めている。ところが国際化が進むにつれて、ヘボン式が主流になったというわけ。ヘボンというのは、日本発の和英辞典を著したアメリカ人の宣教師の名前。


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