下がりの役割
相撲の力士がまわしにぶら下げている暖簾のような「下がり」というもの。取り組みが終わると落ちた下がりを拾って退場、という具合に邪魔そうに見える。伝統的に必要だからつけているのだが、実は本来の目的から考えるとあの下がりでは不足しているという。
今でこそ力士がお尻を出して歩くのは当たり前のようだが、昔は力士の側も見る側も恥ずかしいもの、不浄のものとされていた。だから土俵に上がる直前までは「狩衣」と呼ばれる着物を羽織り待機、土俵に上がっても現在の化粧まわしのようなもので相撲をとっていたがさすがに邪魔だった。
やがてそれが簡略化され、太い縄へ、そして現在のような固めたヒモをぶら下げるようになったのである。隠れてはいないけど、お客さんに見せないように、という気配りということ。本数は縁起を考えて奇数本、最近は19本が基本となっている。ちなみに、学生相撲や町相撲などではぶら下げない。


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