「詐欺」の語源の通説に「黒いカラス」を「白いサギ」と言うこと、というのがある。(本当か?)
黒・白ほど大きな違いはないが、世の中には「詐欺もどき」現象がたくさんある。
その中からオジサンの身の回りにある「小市民的」なものを紹介しよう。
<その1>
「生ビール飲み放題 1900円!」
よく見かける宣伝文句である。
類似品には「しゃぶしゃぶ食べ放題 2500円」「焼き肉食べ放題 1980円」
もっとも、最近の宴会は「○○円 飲み放題」が主流になっているが・・・・
「生ビール」は通常、「ジョッキ」で飲む。
普通のビアグラスで飲むひとはほとんどいない。(ランチ生ビールは別だが)
「ジョッキ」にも「大」「中」「小」と大きく3種類ある。
店によってその容量には差があるのだが、大手ビアホールなどでは、
「大ジョッキ」は800ml。
小さな居酒屋では「大ジョッキ」は大瓶1本くらいか。
値段はどういうわけか、生ビールは「1ml」が「1円」にほぼ相当する。
これをベースに考えると、「大ジョッキ」1杯800円とすれば、
3杯飲めば「得する!」と考えてしまうのが、小市民の哀しさ。
(何度だまされたことか!)
先日の真夏日の帰り、上手い宣伝にのせられてヤッパシ入ってしまった。
まず入店して飛び上がった。
寒い!のである。
思わず「おでんが欲しい」心境になる。
とても3杯も飲めやしない。
つぎに、「メニュー」を見て再び飛び上がった。(よく上がる日であった)
当たり前の話だが、「おつまみ」はすべて有料である。
それも、決して割引料金ではなく、「ホテル料金」なのである。
お1人様1品以上と決められている。
2人で仲良く食べてはいけない。
結局、一番安価な「チーズ盛り合わせ」と「生ハム盛り合わせ」を(不本意ながら)注文し、
ジョッキ1杯だけ飲んで、お1人様「3150円」
これって、やっぱり[詐欺」じゃ!
その後、居酒屋で「お口直し」をしたのは言うまでもない。
<その2>
「若い娘(こ)います!」
この手の店で、看板に「若い娘いません」なんて書いたら「自殺行為」である。
世の好き者男性は、どういうわけか、いくつになっても「若い娘」がいいらしい。
自分との年齢差は関係なしに、「絶対的な若さ」を求めるのである。
アブナイ店で人気があるのが、年齢を偽って接客している「未成年者」すなわち「女子高校生」
もっとも最近は「女高生」があふれていて、希少価値が薄れてはいるが・・・。
看板こそ出ていなかったが、似たような店に入った。
ナント、「看板に偽り」がなかった。
いや、「偽り」ではなかったが、若干、情報が欠落していた。
「若い娘」は店の中にいるのではなく、その店のママの家にいたのだ。
そう、そこのママにはオジサンと同じ年の「若い娘(ムスメ)」がいるのだ。
当然、話題は終始お互いの娘の話。
小さい時からピアノを習わせたのだが、いまでは男友達に夢中だとか、
月に携帯電話の料金が2万円以上になり、
「収入もないのだから、そんなに使うな!」
といったら、翌日から居酒屋でバイトを始めたとか・・・・・(以上はその店のママの娘の話)
フムフムと相づちを打ちながら、時にはこちらの話を織り交ぜて、
なにも、あんたの娘だけがアブナイわけじゃないよ、なんて言っているのだから
酔えるわけがない! しまいには、
「こんな所で飲んで娘の心配しているんだったら、さっさと帰んな!」
の一言でトタンに里心ついて家路についた。
<2003.6.29>
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