シルバーシート
シルバーシートは昭和48年9月15日の敬老の日にはじめて国鉄の山の手、中央、京浜東北線に設置されました。旅客局によると、この名称は、それ以前に50歳以上の夫婦の旧婚旅行用に、シルバー周遊券というのを発行したので、その連想から名づけたものだそうです。
そういうわけで、これ以後「シルバー」といえば老齢、高齢、老人問題関係のキャッチフレーズに目立って使われるようになりました。でもなぜシルバーなのでしょうか。確かに「銀婚式」silver anniversary、「銀髪」silver hairなどの言葉もあるように、老人のイメージがありますが、これはあくまで日本のイメージ。英語では「グレー」なのです。
たとえば、「年の功」はgray wisdom、「老年の」はgray hairedと言います。ところが、我が国では「グレー」というとあまりいい印象を持たれていません。どぶねずみ色、灰色、と表現されるようにあまりきれいなイメージがありません。「グレーゾーン」といえば、曖昧という意味もあります。
それに比べるとシルバーの方は銀色で、銀色の食器、腕時計などというように、高級なイメージをかり立てます。こういった日本人の持つイメージから、あえて「グレー」と表現することを避けて「シルバー」を老人のイメージ用語としたとのこと。先入観を消すのは難しいと考えたからこその結果なのです。


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