ある雑誌に大変興味深い下表のデータが掲載されていた。
「主要石油産出国の石油埋蔵量と採掘可能年数」(1999年/単位:100万KL)
| 国名 |
石油埋蔵量 |
採掘可能年数 |
| サウジアラビア |
41499 |
96.2 |
| イラク |
17888 |
116.2 |
| イラン |
14262 |
71.0 |
| ロシア |
7723 |
22.5 |
| 中国 |
3816 |
20.5 |
| アメリカ |
3344 |
9.6 |
ブッシュ米大統領が「イラク攻撃をする真の狙いはイラクの石油である」とかねてから言われてきた。
まさに上の表はそれを如実に物語っている。
イラクの石油埋蔵量が世界2位を誇っているだけではなく、採掘可能年数が現在の採掘ベースを前提に計算すると
世界で一番長く、100年を超えていることである。
一方、アメリカでの採掘可能年数はわずかに10年程度でしかない。
ということは「フセイン・イラク大統領を追放し、民主的政権を樹立する」というブッシュ大統領の意図を翻訳すると
「フセイン・イラク大統領を追放し、アメリカの意のままになる傀儡政権を樹立し、イラクの石油を手に入れる」となる。
誰しもが疑わない事実であろう。
また誰もがそのブッシュの行為を止められないということも残念ながら事実であろう。
「20世紀は戦争の時代」と言われ「21世紀は愛と平和の世紀」と言われていたが残念ながら3年目に入った
21世紀も「きな臭さ」で充満している。
これを演じているのが「ブッシュ米大統領」なのである。
1997年12月に採択された「地球温暖化防止のための京都議定書」をブッシュ政権は誕生後わずか2ヶ月後に
離脱を表明している。
これは本当にアメリカの国益に合致した行為なのであろうか。
実はブッシュ政権になってアメリカの環境政策は大転換しているのだ。
2001年に「国家エネルギー政策」を発表し、アラスカの野生生物保護区での油田開発などを盛り込んでいる。
いわゆるエネルギーの需要抑制よりも供給拡大に力点がおかれているのである。
それは何故か。ここでブッシュ政権の主だったメンバーの実像を見てみると・・・・・・・・。
| 主要メンバー |
関連業界経験 |
| ブッシュ大統領 |
石油採掘会社 ハーケンエナジー役員 |
| チェイニー副大統領 |
石油関連サービス大手 ハリバートンCEO |
| カード主席補佐官 |
自動車大手 ゼネラル・モーターズのロビイスト |
| エバンス商務長官 |
石油会社 トム・ブラウンCEO |
| ゼーリック通商代表 |
エネルギー大手 エンロン顧問 |
| ライス大統領補佐官 |
石油会社大手 シェブロン役員 |
| ホワイト陸軍長官 |
エネルギー大手 エンロン・エナジー・サービス副会長 |
ざっと見ただけでも「石油が喉から欲しがっている」連中だらけなのである。
ブッシュのやろうとしていることは「アメリカの正義」でも「テロとの戦い」でもない。
取り巻き連中を含めた「私利私欲」のため莫大な国家予算を使い、罪もないイラクの国民の抹殺を謀り、
「地球環境破壊」行為そのものなのである。
ブッシュを止めなければならない。
日本政府はそんなことはできやしない。
オジサンは先日、新聞に載せる「イラク攻撃反対意見広告」に参加した。
巨象に向かう蟻と言われようとも・・・・・・・・・・。
<2003.2.9>