落語とストリートミュージシャン
最近いろいろと話題になるのが、ストリートミュージシャン。夜遅くまで、店の閉まった商店街などの壁のところに座っては、一晩中歌っているのです。これと意外なことに共通点をもつのが「落語」。実は落語も最初は道端でやっていたのです。
あまたある古典芸能の中でも、いまだに根強い人気を得ているこの落語は、どこの寄席も満席だそうです。落語の開祖は元禄の頃に登場した露五郎兵衛と江戸の鹿野武座衛門と言われていますが、その当時は寄席で演じていたわけではなく、往来か、さもなくば自宅に人を集めて弁じていた。つまり、辻講釈に過ぎなかったのです。
ところが、19世紀はじめの享保、文化・文政の頃になると、自宅では人を収めきれなくなるほど落語が江戸庶民の人気を得るようになる。そこで、落語を演じるための一種の人寄場が登場する。これが落語のルーツなのですが、19世紀の中頃には一町内に一軒くらいの割合で寄席があったというから、江戸時代の人気はすごかったのです。


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