昔と違う睡眠薬
小説やドラマの影響からか、睡眠薬を大量に飲んで自殺、という方法はよく知られている。処方箋なしで買える薬はもちろんのこと、現在では医者に処方してもらった薬でも自殺することはほとんど不可能となっている。
かつて使われていた睡眠薬はバルビツール系というもので、脳全体に作用する薬。そのため大量に服用すると呼吸中枢にも作用して呼吸困難に陥る。しかし依存性・危険性が高いため、今は(入院を要するぐらいの)かなりの重症患者にしか使わず、しかも厳しく管理されているため大量に手には入らない(はず)。
現在主流なのはベンゾジアゼピン系と言うもの。大脳辺縁系や視床下部の情動に関する部分のみに作用して、不安や興奮を抑制する。眠るための障害を取り除くだけなので眠る体勢に入らないと眠れないが、依存性・危険性は低いとされる。もっともバルビツール系のものでも致死量を飲むと拒否反応を起こすことが多く、激しい嘔吐に苦しむことになる。「睡眠薬なら楽」というのは、やや脚色された姿なのである。


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