| 【借金】 |
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その昔粋な江戸っ子は「宵越しの銭はもたない」と息巻くって生活は「自転車操業」状態だった。 そんな輩は当然蓄財などありゃしないから、いざとなるとあちらこちらで借金をしまくった。 しかしどんなに借金しても必ず年末には返す、というのが暗黙のルールになっていた。 もっとも取りたてる側も必死で大晦日には追っ掛け回したとか・・・。 時は変わって平成ローン時代。 猫も杓子もカード一枚でいとも簡単に金を借りられる時代。 20〜30代の若者で平均2〜3枚のクレジットカードを持っているから驚きだ。 オジサンの知り合いの若者も収入源は一個所にもかかわらず複数銀行のキャッシュカードと クレジットカードを持っている。用途によって使い分けているという。 月一回しか収入が無い者が複数の「支払口」を持っていればどのような結果になるかは 火を見るより明らかである。 クレジットカードは会社によっては若干異なるが、当月の15日までにカードで使用した金額が 翌月の10日に決済される。その間に「収入の日」があればなんとかしのげるという仕組みだ。 勿論決済金額が総収入を上回ればブラックリスト行きとなる。 上記の決済ルールであれば、当月の16日以降月末まで使用した金額は翌々月の10日まで 借りられることになるから最長3週間以上も「無利息」で借金できる仕組みである。 「サラ金」では勿論、そんな生易しいことは許されない。 ここまでは自分の収入を担保に借金をしている「健全派」の話ではあるが、世の中には残念ながら 「不健全」な輩もたくさん存在する。 いわゆる「債務超過」となった者である。 J君の昨年の年収は450万円。サラ金から360万円借りて810万円の生活をしている。 これは可能だろうか? チョット悪徳なサラ金から360万円も借りれば1年で利息だけでも数十倍になる。 利息の返済に日々明け暮れ当然複数のサラ金から順次借りまくり多重債務者となり 最後はブラックリストに載り、親戚中から疎んじられ遂には自己破産者となる。 そのような「自己破産者」からの申告件数が昨年は21万件となり10年前の5倍だという。 個人の場合は「自己破産」して後は本人が苦しめばよいのだが、このようなことを、国家規模で やっているところがある。もちろん言うまでもない、小泉純一郎内閣である。 今年度の政府予算は、一般会計の支出は81兆8000億円なのに、それをまかなう収入のうち 本来の財源である税金などは45兆4000億円。不足分の36兆4000億円は国債という名の 借金に頼ることになっているのだ。 そしてその国と地方自治体の借金は2004年3月末には735兆円に達すると予想されている。 これだけの借金を作り上げた連中は誰一人「自己破産」にはなっていない。 <2003.6.8>
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