| 【写真年賀状】 |
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いつの頃からだろう、年賀状に家族の写真が登場したのは。 オジサンは長女7歳長男3歳の年に「七五参の記念写真」を 翌年用の年賀状に印刷したことがある。 主に親戚筋を中心にお礼がてらの報告写真を兼ねていたのだが 大体この手の写真付き年賀状は数枚しか作るという人はまずいない。 一時に作成する単位が50枚とか100枚とかであり、必然的に 毎年出す人の枚数以上に作ってしまう。 そうなると昨年まで出していなかった人にまで出すことになる。 自分でやっている場合は至極当然、余らすことを考えれば1枚でも 多くの人に出して「喜んで」もらおうと考えてしまう。 考えて見れば随分独りよがりでもらう方の心情を全く無視した行為で あったことが立場が変わるとよくわかる。 この「家族写真」を毎年年賀状として送る人がいるらしい。 先日、ある朝刊に『彼女の年賀状』というタイトルの匿名の投書が載っていた。 その匿名の主婦は、美貌の友人とその愛妻家らしい夫、さらにハンサムな息子と 母親似の2人の娘の「絵になる年賀状」を見て「幸せなんですね。愛されているんですね。 それを見せたいのですね」と意地悪な言葉を投げかけたくなった、とか。 オジサンの元に来る「家族写真年賀状」は、かつての教え子が結婚して以来、 長女が中学生で総勢5人家族になる現在まで続いているものだけである。 ほとんどは当初は珍しがって子供の写真を若い時のオジサンのように送るが数年経つと その「バカさ加減」に気が付いてやめてしまうものである。 投書の主婦に送り続けている彼女の「友人」とやらは、まさに人生の勝利者の如くの 気持ちで送り続けているのかも知れない。 しかし決してひがむ必要は無いと思う。 なぜならそのような写真はもっとも良い状態を撮ったものがほとんどであるからだ。 出来の悪い写真をわざわざ送る人間はいない。 ということは、このような写真を送る人は写真を撮る時以外はとても他人には見せられない 家族の顔をもっているのだ、と思えばいいのである。 まして現在の写真の修整技術はコンピュータの発達により飛躍的に向上しており 目尻の皺を始め「シミ・ソバカス」からほくろまで全て補正してしまう。 こんな事実を知れば「絵になる年賀状」なんて、まさに「作り絵」そのものなのである。 <2003.1.26>
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