オジサンのつぶやき
   【定位置】

球技の世界では個人競技はともかく、団体競技の場合は
たいてい「定位置」というものがある。
野球・サッカー・ラグビー・バレーボールにバスケットボール等々。
試合が始まれば若干の位置の変更・修正などの「乱れ」は発生するが
開始前は比較的整然と「定位置」にいるもんである。
さらにメンバー表などには「ポジション」が明記されている。

所変わって場末のスナック。
止まり木(バーともいう)しかない小さい店ほど常連客がほとんどで
新しい客が入ってくることはまれである。
むしろ新しい客にとっては入りにくい雰囲気を醸し出している。
こんな店に酔って入り勝手にカウンタ席に腰掛けようとすれば
たちまち店の女性経営者(通常未婚でもママと呼ばれる)に
ダメ! そこは○○さんの席よ。」とか
「お客さん、初めてですよね、こちらにどうぞ」と言われ端の席に
座らされるのがオチである。
こんなスナックでも朝までいると始発電車で帰らなければならない。
(少々無理な話の展開であるが、・・・・)
始発電車を始発駅で乗る時は、電車には誰も座っていない。
こんな時お客はどのように座るのか。
何気ない観察の結果、座席は両端から埋まって行くことが判明する。
ということは皆な7人掛け位の座席の端から座っているのである。
さらに進行方向に向かって遠い位置から座っているようである。
人間の本性から電車の中での「定位置」は他人に接触しない
場所(席)のようである。

企業社会では普通の人はより良い「位置」(ポスト)に就こうと
寝食家庭を忘れて日夜体力と個人時間を消費している。
だが世の中にはこんな会社人間ばかりとは限らない。
そのような人の位置は会社では「低位置」と呼ばれている。 

一般家庭の場合食卓の座る位置もどうやら決まっているようである。
最近ではよほどのお屋敷でない限り「ダイニングキッチン」が主流である。
早い話が「台所で食事する」ということであるがTVのホームドラマでは
流し台(調理台)に近い位置に母親がTVの正面の席が父親らしい。
もちろんオジサンの家も例外ではない。
ある日いつもより早く帰宅したらオジサンの「定位置」に息子が座っていた。
定位置」にも時間制があるらしいことが分かった。

<2003.1.12>



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