| 時を越える定礎 |
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ビルやマンションに「定礎」と書かれた石や金属のプレートが埋め込まれているのをよく見かける。建設に際して起工式や竣工式など様々な行事があるが、その中の一つ「定礎式」で埋め込まれる定礎石と呼ばれるもの。
ヨーロッパの石造建築で基準となる石を置く"CornerStone Laying Ceremony"というものに由来し、本来は建設初期の段階に行われるものだが、日本ではある程度完成した時点でそれまでの工事に対する感謝とその後の安泰を祈願してハメ込む儀式となっている。定礎石は通常南東の角に置かれる。 実は多くの場合、定礎石の奥には「定礎箱」と呼ばれる鉛や銅、ステンレス製の箱が埋め込まれている。定礎箱には住所や発注者、施工者などを記した定礎名板や氏神様のお札、建築図面、さらに当日の新聞や通貨、社史などが入っていて、ちょっとしたタイムカプセル。普段取り出すことは出来ず、見ることが出来るのは建物を壊す時、壊れた時だけである。 |