| 亭主関白 |
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亭主関白といえば1970年代の終わりにヒットした、さだまさしの「関白宣言」という曲。約二十歳の私が書くのも変ですが、私にはそういうイメージがあります。さて、亭主関白という言葉の語源はどこから来ているのでしょうか。
川柳には“女房の妬くほど亭主もてもせず”だの“亭主の好きな赤烏帽子”だのと、「亭主」なる言葉がかなり古くから夫をさしていたことを物語る文句があります。現在でこそ小バカにしたような言葉だったりしますが、もとは相当な尊敬語。その語源は、「たとえば客あって旅亭に寄宿し暫くして去る、しかして人を接待し、すべて去ることなきを名づけて、亭主となす。」という、ある仏典の中にある言葉。 「亭」というのは、高い楼のある邸宅のこと。その邸宅の主がつまり「亭主」。 庭園の中にある建物を「亭」というのはその名残。この仏典の中の意味では「亭主」はいわばもてなしをする人の意味がありますが、この意味が残っているのがお茶席における「亭主」。たとえ女性であっても、もてなす側として「亭主」と呼ばれます。何はともあれ、こういう言葉が転じて、一般家庭の家長をそう呼ぶようになり、やがて夫のことをさすようになったのです。 関白っていうのは分かりますね。公家の最高位をさす位ですが、武士でこれをもらった人には、かの豊臣秀吉がいます。ですから、「関白」の言葉を日常語に取り入れた庶民にしてみれば、せめてそう呼んでくれるのは女房だけだということで「亭主関白」を名乗ったのでしょう。そんなに強い意味はないのです。 |