ちやほや
「自分が最も優れている」という気持ちにひたらせるように、相手を甘やかしたりご機嫌をとったりお世辞を言ったりすることを「ちやほやする」という。この時に使う「ちやほや」とは一体なんだろうか。
「蝶よ花よ」という言葉を知っているだろうか。現在でも子供を非常にかわいがって、大切に育てる様子を「蝶よ花よ」といったりするが、「ちやほや」はこれと関係がある。「蝶よ花よ」という表現はかなり古くから存在し、昔は、「花や蝶や」といっていた。枕草子にも、次のような文章がある。
「みな人の花や蝶やといそぐ日もわがこころをば君ぞ知りける」 世間の人がみな、花や蝶やと美しいものばかりに熱中している時でも、 あなただけは私の本当の気持ちを知ってくれているのね。
やがて花と蝶が逆転、「蝶や花や」「蝶よ花よ」が縮まり「ちやほや」になった、というのが一般的な説。一方「蝶花」は昔の中国語で「チャオファオ」と発音する。このことも「ちやほや」になるための影響だったのでは、というふうに言われている。


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