とどのつまり
「結局はこういうことなんだよ」というのを別の言葉に置き換えると「とどのつまりは、こういうことなんだよ」というふうに言える。いろいろあったが結局は、というのがとどのつまりなのだ。どういうわけか、この言葉はもっぱらよくない結果に終わった時に使われるのだが、この「とど」とは一体なんのことなのだろうか。
最初に思いつくのはやっぱり巨大なアシカ科のトド(海馬)だろうが、この場合は魚のボラ(鯔)のこと。ボラはいわゆる出世魚で、幼魚から成長するにしたがい、オボコ、イナ、ボラという具合に何度も名前を変える。その最後がトドなのである。音でも止まる、留まる(とどまる)に通じる。「つまり」というのも物事の行きつくところ、果てという意味だから、同じような言葉が重なって出来た慣用句である。
「あげくの果て」も、やはり似た言葉が重なって出来ている。意味は変わってくるが「好き好んで」「よるとさわると」など、わざわざ同類の語を重ねた言葉は多い。ちなみに、珍味のカラスミはボラの卵巣を酢漬けにして、圧縮乾燥させたもの。形が中国製の墨の唐墨に似ていたのでこの名前がついた。


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