とけにくい氷と穴
今や家庭用の冷蔵庫(冷凍庫)には自動製氷機が標準装備され、タンクに水を入れるだけでたくさん氷を作ってくれる。一方でもっと前から自動製氷機を使っているのが喫茶店やファーストフード店。こういう所の氷は、よく観察すると一方の面に穴が開いていることに気付く。何故だろうか。
家庭用の自動製氷機は、型に水を入れて凍らせるという単純設計だが、氷が出来るまでに数時間かかることもある。この仕組みでは時間がかかりすぎるため、業務用製氷機は熱伝導率の高い銅などで出来た製氷型を逆さにしたものを使い、下から型に向かって水を霧状に噴射する。外側からあっという間に凍り、噴射口に近い部分が穴として残る、というわけ。
また、業務用製氷機で作った氷は解けにくいという特徴がある。これは水に含まれる不純物が少なくなっているから。不純物が多いと凝固点(融点)が低くなる、つまり解けはじめる温度が低くなるため、解けやすい氷になってしまう。家庭用冷蔵庫の製氷機では、なかなか太刀打ちできないのである。


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