遠くのラジオ
夜にAMラジオの局を探していると入るはずのない遠くの局、場所によっては韓国や北朝鮮、ロシアのラジオ放送が入ってくることがある。なぜ夜だけなのか、これは電波の波長の長さと上空の電離層が関係している。
上空100〜300kmのところには大気中の原子が太陽からのエネルギーで電離している「電離層」というものがある。地上側から順にD層、E層、F層と呼ばれていて、AMラジオに使われる「中波」と呼ばれる波長の長さの電波は通常はD層に吸収されるため遠くには届かない。ところが夜になるとD層は無くなり、E層で反射することで遠くまで届くのである。
この反射を利用したのが「短波ラジオ」。AMよりも波長が短くD層に吸収されず反射するため条件が良ければ地球の裏側まで届くのである。ちなみにさらに波長の短いVHF(超短波)やUHF(極超短波)といった地上波テレビ放送で使われる電波は、強すぎて反射どころか電離層を突き抜けてしまうため、遠くまでは届かない。


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