ズボンのかぶら
ズボンには裾に折り返しのついているのがある。これは短くなった時に伸ばして使うためではないし、もちろんホコリを溜めるためでもない。裾周りが重くなってスッキリしたシルエットになるから…今はそういうふうに言われることもあるが元々は「泥除け」の方法。
アメリカで上流階級の結婚式に参加するため会場に向かっていた紳士が途中で雨に見舞われ、ズボンの裾を折り返して汚れるのを防いでいたが、戻すのを忘れて会場入り。あるいはイギリスのマッキントッシュさんがパーティーの会場へ…、あるいはイギリス下院議員のルイスハム卿がぬかるんだ競馬場で…という具合に似たような説がいくつか。それを見た人が新しいファッションと思って真似し始めたのだという。
このズボンの折り返しには名前がいくつかあって、イギリスではターンナップ(Turn-Up)、アメリカではカフ(cuff)、マッキンという呼び方もある。日本では「かぶら」という名前もあって、これは明治に外国人が「Turn-Up」と呼んでいるのを聞いて辞書で「Turnip」(蕪:かぶら)を引いてしまったが、呼びやすいということで広まったと言われる。


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